またしても返信の来ないメールを出してそのまま日が過ぎている今のわたしには恋など不必要なのかもしれない誠実に生きよう 誰に対しても嘘をつかないでいようはかない恋ははかない夢の向こうに

はるか昔に付き合っていたひとに会った少しだけ話したにこやかな笑顔で普通の知り合いのように別れた後に彼は君のためなら何でもすると言ったでももう何もかもおしまいにしたかったしその後、 彼に会うこともなかったお互いすっかり歳をとっていたしかもわた…

あのひとにメールの返事を出したきっとあのひとはこの女は何を勘違いしているんだと呆れたことでしょうすぐさま後悔が始まってうじうじと思い悩むのだったもういいのに嫌われたっていいのにわたしのことなんて忘れてしまっていいのに会っているときですらわ…

あのひとに会ったほぼ一年ぶりの再会優しい笑顔と静かな声もうこれ以上わたしのワガママであのひとを煩わせてはいけないずっと会いたかった夢にまで見た二人で会うのはこれで終わりですねまた一年次の再会を待ってしまいそうだからおばさんのくせに身の丈に…

あのひとに会う夢を見たわたしが予約したお店は安っぽくて賑やかしくあのひとは別の誰かを連れてきたしわたしも女性の同僚と一緒だった二人きりかと思ったのにでも、それなりに楽しく会食は進むあのひとが中座して戻らないので様子を見に行くと夢の中のあの…

長い歩道橋から空を見上げると条件反射的にあのひとを思いだすどこにいるのだろう誰とどんな時間を過ごしているのだろうこんな都会で生まれ育ったあのひとには当たり前の風景だろうにわたしには何年経っても異次元空間のままわかりにくい恋会ってみればわか…

思い出さない日は1日もなかったけれど、会ってしまうとまた長い間あのひとの不在に耐えなくちゃならないわたしはこのところ想いと思考がバラバラだあのひとに会いたいなのに会うのが怖いつまらないおばさんすっかり化けの皮が剥がれているのにまだわたしに会…