おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

形を変える恋

いつまでも同じものなんてないいつかは形を変えるすがっていた恋も少しずつ、その形がかわりつつあるようだあのひとのこと考えると胸が痛くなっていたのにこのところは、穏やかに思い出すだけ辛いときや悲しいときに心を癒してくれる存在なのかなわたしだっ…

夜の果てに

あのひとのことを何も知らないただ、妄想の恋にあの人のことを駆り出して安全な心の浮気相手に仕立てているだけ分かっているのに自分がいちばんよくわかっているのにあの人のこと、何もしらないどこへ行くのが好きでどんな音楽を聴いて好きな映画監督は誰で…

コンプレックス

ロマンチックな妄想とは裏腹におばさんが日々直面していることといえば今夜のおかず、何にしようかなとか部屋の掃除しなきゃ、あ、トイレもとか子どもに野菜食べさせなきゃとか自分を構うヒマなし。お風呂で、少しボーッとするくらいがわたしの自由な時間。…

妄想日記

あのひとの研究室は思っていたより広くスッキリと片付いていた。コーヒーでいいですか?手際よくドリッパーにお湯を落とすそんな仕草に見とれるこのひとはいつも礼儀正しくスマートだわたし、来てしまいました。どうしても会いたくなって先生のことばかり考…

綺麗になりたい

化粧なんてどうでもいいと思っていたけれど今夜死んでもいいから綺麗になりたい中島みゆきの唄なれるもんならおばさんも綺麗になりたいすきな人から綺麗だと言われてみたい安物のクリームを塗ってボサボサの髪をといてありもしない夢を見る

寂しいのかな

小雨の中、仕事で少し遠出中。肌寒い朝。仕事も家庭もなんだかギクシャクする日々が続く。この世界の、何が楽しいんだろう。恋をして生き生きした自分を取り戻したいなんてなんと虚しい動機美術館へ行ったり本を読んだりもっとマシに浮上すればいいのにもう…

幸せの形

今週のお題は「お弁当」だそうで。たぶん、いちばん古いお弁当の記憶は母が弟と私に作ってくれた二段重ねのお弁当。近所に住む友達のうちへ遊びに行く時お昼を一緒にと誘われて母が持たせてくれた。そのお弁当は、とても可愛らしくて友達の弟がボクもそっち…

息が止まるほどに

あのひとのことを思うと息が止まりそうになる時があるあのひとのことを好きになりすぎて困る最近のわたしは仕事のトラブルや同僚との確執で明らかに消耗しているつまらないミスうっかりの忘れ物夫には若年性アルツハイマーを疑われる始末現実逃避なんだろう…

居心地の悪い世界

時々、どうしようもなく生きていることに居心地の悪さを感じる消えてしまいたいとこのままいなくなりたいと誰にでもあることふと、そんな闇に捕まりそうになる何がこの気持ちを振り払ってくれるのだろうあのひとがわたしの名前を呼んでそっちに行くなと 引き…

待つ女

先生からのお誘いは全く兆しなし。ガマン、ガマンじっとしていよう熱が冷めるまでこの恋は終わったはず妻子のいる男性はガーベラで懲りたはず会いたい何のあてもなくただ、待つ女妄想に取り憑かれたおばさん

ガーベラの花束

その男には妻子がいて恐妻家とのもっぱらの評判だったそしてわたしの上司でもあったそんな男と長年付き合っていたまだ若かりし頃奥さんの誕生日と結婚記念日には必ず花束をプレゼントするらしい社内では有名な話だったある日、と言ってもその日はたしか彼の…