おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

男というものは

なぜいつもそんな風に上から目線なのだろうわたしの言葉など意に介さず間違っているのはお前だと言わんばかりによくあることだそんなの、普通にあることだいちいち気にしていたら心がもたない彼なら、そんな言い方しないのにふと考えて、いやいやと打ち消す…

ただの夢に過ぎない

雨が降って遅刻しそうになった朝夫が駅まで送ってくれた小さな幸せ夫に嘘をついてほかの男に会いに行く夢を見た相手が誰だったのかさえ思い出せないけど夢の中のわたしはとてもヘタな嘘をつき軽はずみな行動を悔いていた夢でよかった夫はブツブツ文句を言い…

破滅的な恋

かつて自分が苦しめられたのと同じ状況を作り出している男は家に帰っていったほんの短い逢瀬が男との全てで何もかもが嘘っぽかった今度はわたしが加害者わたしの方から誘惑して彼の心をざわつかせているいや、違うのかあの頃もわたしが男をたぶらかして陥し…

面倒くさい恋

ビジネス上の付き合いしかないのに彼女ヅラしてメール送ってくる女わたしのことだなと凹む妙に馴れ馴れしくて調子に乗ってるんだ立場もわきまえないで嫌われるのは時間の問題追いかけないで綺麗な思い出で終わらせましょう彼はもう面倒くさいおばさんに疲れ…

桜が散ったら

もうこの恋はおしまい交わるほどに接近したラインは再びそれぞれの軌道に戻る別の形で繋がって次のステージで会いましょうはるか昔から何度も出会っているのだろうからそう考えると恋が終わっても寂しくないですね

心配される幸せ

咳が止まらない日が続き彼はひどく心配してくれた誰かが気にかけてくれることなんてもうあまりなくなった今日この頃ちゃんと休んでくださいと彼は言い続けているその言葉にわたしは満足するのだったいつ死んでもいいのと言ったら彼は怒るだろうか彼が、わた…

春の香り

春の訪れは沈丁花の香りと共にやってくる曇った空を見上げながら彼のさいわいを願う生きるとか死ぬとかそんな差し迫ったことではなくて無機質に繰り返される日々のルーティーンに恋が挟み込まれやがて色褪せていくあの長い歩道橋から月を眺めつづけてもなに…