おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

雨降り

雨の信号待ちで

わけもなく泣きたい気分になる

朝の交差点

眉間にシワを寄せて

傘をぎゅっと握りしめて

なんでわたしはこんなところにいるのだろう


どこにも行きたくない

誰にも会いたくない

そんなわがままを言ってみたくなる


いいおばさんのくせに

もうどうにもならないのに

歩くことも話すことも

何から何まで

自分を肯定できないわたし

あるがままに生きるって

そんなに難しかったっけか?


雨が降ると

調子が狂うな

いつもの景色までが

どこか知らない場所になって

わたしにそっぽ向いている