おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

秘密

恨んではいない

わたしのメールも手紙もチェックして

PCのパスワードも知っていて

持ち物も調べて

それでも信じられなかった

可哀想なひと


追い詰めたのはわたしだ

幸せじゃなかった

いつも薄暗い道を歩いている気分だった

あの頃から遠く離れた今でも

彼が好きだった曲が流れると

痛みで胸がザワザワする

幸せになりたかったのに

ただ、普通の幸せが欲しかっただけなのに


恨んではいない

でも、忘れた方が幸せだと思う

彼もわたしを忘れていたらいいのに