おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

わたしのための時間

むかしからわたしは

自分のためにお金や時間を使うことに

なんとなく後ろめたさを感じていた

主婦になってますますその傾向が強くなった

貧乏性だから

自分のために支払う対価に

つまり、

自分の欲求に対してそれだけの対価を払う

という行為に自信がないのだ

 

 

お昼ご飯を外で食べたり

茶店で本を読んで過ごしたり

一人で美術館や映画館へ出かけたり

誰に咎められることもないのに

 

 

そんな時間があれば

夫や子どものために早く帰るとか

そんなお金があれば

家で美味しいものを作るとか

家族を優先させるのが当然だと 自分で自分を縛っていた

 

 

ほかの人のことを先に考えなさいと

母親はいつも言っていた

それが良かったのか悪かったのか

わたしには分からない

もう47年も生きているのに

 

 

今日のお昼は

一人で好きなものを食べた

時間がなくて慌ただしいランチだったけど

恋がなくても腹は減る

そしてわたしが遠慮しようがしまいが

誰もわたしのランチなど気にしない

 

 

掃いて捨てるほどあった自由な何月

心が自由になったのは

つい最近のことじゃないかと思う

自由になった心が

誰かのためにしたいことをすればいい