たまにはお洒落なカフェで
一人お茶でも飲みながら
ぼんやり外を眺めたり
お気に入りの本を読んだりしてみたい
仕事帰りにふらっと
デパートのバーゲンを覗くことすら
罪悪感を感じてしまう
普通の主婦は、急いで帰って食事の支度
子どものお迎えとか
お風呂の掃除とか
家族のために時間を費やしているのだから
わたしは恵まれている
食事の支度も
子どもの世話も
お金の管理も
全て夫に任せっきり
そればかりか
夫はわたしに自由を与えてくれる
そんな主婦がカフェとか恋とか
何を寝ぼけているのかと
時々わたしは背筋が薄ら寒くなるのだ
妄想のカフェ
妄想の恋
何もかもが脳内の現実逃避
逃げるべき現実すら見当たらないのに