おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

忘れられた恋

彼が誕生日を祝ってくれるという。

本当に欲しいものはなんだろう

ただ一緒にいたいだけですと言ったら

彼は困るだろうな

 

甘い恋の予感を思い出していた

すっかり遠ざかってしまった恋

 

私が見たかったのは

好きなひとの笑顔

だんだんと

恋を忘れた大人になる

 

何が食べたいですかと彼は聞く

なんでもいいです

あなたの笑顔がよく見えるなら

 

 

今更 恋はできないのかもしれない

本能に従うなら

おばさんには必要のない精神の高揚とセックス

 

恋はもう終わりだ