おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

心配される幸せ

咳が止まらない日が続き
彼はひどく心配してくれた
誰かが気にかけてくれることなんて
もうあまりなくなった今日この頃
ちゃんと休んでくださいと
彼は言い続けている
その言葉にわたしは満足するのだった

いつ死んでもいいのと言ったら
彼は怒るだろうか
彼が、わたしも同じですと答えたら
一緒に消えたいと願うだろうか

わからないんです
何が幸せで
何のために生きているのか
死にたいわけじゃない
でも生きていることの意味が曖昧すぎて
なんとも心許ないのだ