おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

冷たい夜

雪になりそうな雨

サドルを持つ手が凍りそう

今朝、バスに乗ればよかったのに

自転車で出かけてしまった

天気予報も見ないで


予期せぬ彼からのメールは

そちらへ行きましょうか?

一日中トラブルに巻き込まれていたこと

どうして分かったのかな

何も伝えていないのに


いつも気にしてくれてありがとう

わたしに会いに来て

いつものように

大丈夫ですよと言って


素直に言葉にできるほど

わたしはもう若くない

残念ながら


わたしの自転車は

冷たい雨に打たれて待っていた

持ち主同様に惨めな姿で


救いはある

こんなわたしに 

手を差し伸べてくれるひとがいる

明日はバスに乗ろう