やっと落ち着いた夕方
雨は降らなかった
バスに間に合うといいな
くたびれ果てて家路につく
もう何も思い出したくない
そんな日に限って
ふるい知り合いと出会ったり
昔のことが頭の中をグルグル巡ったりする
今朝、ゴミを出し忘れてしまった
夫は怒っているかな
明日も遅くなるの
会議が18時から始まるんだって
夫は無言になる
かなしくて
断れないわたしがいけない
寝ないで書いた原稿も
深夜残業の書類たちも
夫にはただの紙屑だ
夫は怒っているのかな
わたしはビクビクと顔色を伺って
惨めだな
結局はこうなるんだ
あぁ、男なんてみんな同じ
また忘れていたみたい