おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

心配ごと

バスをおりて、

胃のあたりのムカつきを我慢できず

アスファルトに吐いた

妊娠の二文字が頭をよぎる


なんて、わたしにはもうないんだ

もうひとり、赤ん坊を抱いてみたかった

彼の子どもを

産んであげることもない

心配ごとがないんだ

わたしにはもう


週末は淡々と過ぎる

手早くパスタを茹でて

夫と子どもが好きなトマトソースで和える

わたし、意外と料理得意だったんだな

主婦としてそんなに悪くないかも


どんな風にだって生きていける

与えられた暮らしに満足して

最後の息を吐き終わるまで