おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

本当のさようなら

思い出さなくてもいいことだけど

時々思う

わたしはあの人を許したのだろうかと

すっかり白くなった髪

あの頃と同じ笑顔

もう恨んではいない

ただ忘れたいだけだ

いい思い出になんてなるはずもない

許したのか

許していないのか

わたしにはそんな権限もないのよ

もう関心がない

あの人がどうなっていようとも

何度もさようならと言った

今度こそさようならだ