2019-05-30 流れゆく 庭で大きくなったディルが黄色い花火のような花を咲かせているオリーブもモッコウバラも夫が植えてくれた絵に描いたような幸せをわたしに与えてくれたひと幸せすぎて怖い何もかもが満たされすぎていつか失う日が来るのが怖いだからわたしは自ら壊すようなことばかりするんだろうか盤石なものなんて信じられるものなんてこの世には存在しないのよと自分に言い聞かせたいのだろうかいつかわたしは転ぶ自分が蒔いた毒草の根に足を取られてせめて夫にわたしの黒い血がかかりませんように