おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

赤い車

赤い車はわたしの人生に寄り添っていた

辛いときも楽しいときも


週末には夫が運転して

家族でスーパーへ買い物に行く

外食したり、ホームセンターへ行ったり

時には夫の実家を訪ねたり

子どものランドセルを買いに行ったときも

家族の幸せに寄り添ってくれた


赤い車は

愛おしいものたちを運ぶ

このまま、何も変わらなければいいのに

時間さえも

止まればいいと思う

雨の夜更けに

泣きたくなるくらい幸せだ