一人で全てを抱えているのじゃないかと
わたしはいつも心配になる
彼は話をそらす
もうすぐ夏休みでしょう?
どこにも行かないんですか、と。
どんなに心配したって
何かしてあげられるわけもなく
役に立てることもない
余計なお世話なだけ
うるさいおばさん
彼はハエを追い払うように
軽く手を振っていなすのだろう
モニターの向こうで
バカな女だなとか思いながら
彼に熱を上げて
迷惑も顧みずメールして
うざいわたしでごめんなさい
わたしは卑屈に笑う
もう誰からも必要とされていないとしても
生きていかなければならないから
煩わしいわね
好きとか嫌いとか
どうだっていいことばかりなのに