おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

煩わしいだけの恋

一人で全てを抱えているのじゃないかと

わたしはいつも心配になる

彼は話をそらす

もうすぐ夏休みでしょう?

どこにも行かないんですか、と。


どんなに心配したって

何かしてあげられるわけもなく

役に立てることもない

余計なお世話なだけ


うるさいおばさん

彼はハエを追い払うように

軽く手を振っていなすのだろう

モニターの向こうで

バカな女だなとか思いながら


彼に熱を上げて

迷惑も顧みずメールして

うざいわたしでごめんなさい


わたしは卑屈に笑う

もう誰からも必要とされていないとしても

生きていかなければならないから

煩わしいわね

好きとか嫌いとか

どうだっていいことばかりなのに