おばさんの恋

40代になっても恋に憧れるおばさんの妄想

不毛な恋


愛は無尽蔵に湧き出すけれども

恋は分割できないようだ

あんなに好きだったあのひとのことを

あまり思い出さなくなった

毎日空を見上げて考えていたのに

今度は彼のことが頭から離れない


メールを送っても

彼はきっと返事をよこさない

分かっているから

この恋が不毛だということ

わたしの思いが

一方的すぎること


彼は火傷するような恋に

手を出したりはしないひとだ

わたしの家庭を壊したりは

絶対にしないひとだ

分かっているから余計

彼に手を出したくなるのかな

わたしを抱いたら

引き返せなくなりますよ


おばさんはいつも

妄想の恋に生きている