出会い頭にボディブロウを食らって
激しい目眩を覚えたのだった。
何?なぜ今そんなことを宣言するの?
彼はもう一度はっきりと言った
もう、あなたには興味がないんです
キョウミガナイ
キョウミガナイ
仕方のないことだ
最初からわたしに興味なんてなかったくせに
舞い上がって喜ぶおばさんを見て
バカな女だと思っていたくせに
かつては興味があったかのように
そしてあたかもそれが失われたのは
わたしのせいであるかのように
彼はその言葉を放つ
夜の闇に吸い込まれてしまえばよかった
あの長い歩道橋から
月を眺めながら一人歩いた夜に
消えてしまえばよかった
わたしはヘラヘラと笑う
興味ないのか、残念だなあとか
心にもない言葉が口を継ぐ
大人の事情だから、ね。
次の電車が来るまで待つよ
ここでさようならしましょう